この春も株主優待のニュースは盛りだくさん。新設で最も多いのは定番のクオカードだが、ほかにも魅力的な優待が豊富にそろった。
2014年末に上場したばかりのSFPダイニングは、鳥良や磯丸水産などで使える食事券の優待を新設した。最低単元でも4000円、しかも年2回という優待ファンの期待を裏切らない内容だ。
大阪工機のユニークな優待にも注目だ。タイのトムヤンクンや中国茶、メキシコのテキーラやインドカレーなど、グループ展開している世界各国の特産品から選択できる(変更の可能性あり)。特産品というと株主優待では国内の品物が中心だが、こうした銘柄を保有していると楽しみが広がりそうだ。
拡充組では、株式分割を機に従来より少ない投資額でも優待の対象とする変更が目立った。限られた資金でも優待を得やすくなり、個人投資家の楽しみが大きく広がる。優待を年1回から2回に増やしたラックランドや、従来は休前日には使えなかった優待食事券の曜日利用制限を撤廃したワタミもうれしい拡充だ。
以下、ワタミの優待内容を詳しく紹介しよう。
●100株以上500株未満:自社店舗での飲食などに使える株主優待券6000円分
●500株以上1000株未満:同1万2000円分
●1000株以上:同1万5000円分
(3月末、9月末、年2回。優待券利用の曜日制限を廃止、全営業日で利用が可能に。ワタミファーム産直品との引き換えも選択可能に)
■文/森田悦子(ファイナンシャルプランナー、ライター)