トプコン(7732)市場平均予想(単位:百万円)
企業概要
世界初のミリメートル精度のGPS機器、世界最速のICT自動化施工システム、3D-MC世界初の3D OCTなど、独自の技術力を武器に成長を遂げた総合精密機器メーカーです。マーケットシェアではトータルステーションや眼底カメラなどで世界シェアナンバー1の地位を築いています。
人手不足が深刻化している土木建築業界においては、国交省が「i-Construction」というICTを活用した建設事業の自動化を推進しています。2020年には公共事業の100%においてi-Constructionが義務付けられる計画となっており、同社にとって追い風が吹いてきています。新興国におけるインフラ整備事業の活況も合わせ、ICT自動化施工は需要の拡大が期待できる事業分野です。
注目ポイント
同社ではICT自動化施工をOEM提供していますが、このパートナーは増えてきており30社まで拡大しています。パートナーが増えればそれだけ売上が増えることになり、同社では市場環境の波にのって売上伸長を狙っています。
ICT自動化施工に必要な測量機やドローン、ソフトウェアも揃えているためクロスセル効果が見込まれます。
また同社では光技術を活用した眼底カメラなども展開しており、世界初となる新製品の投入や市場成長が著しいインドでの拡販に注力しています。
17/3期の業績は円高の影響で減収となりましたが、販売数量は伸びています。原価低減・固定費削減の施策等も効いて増益を達成しました。特にICT自動化施行が伸び、ポジショニングカンパニーの営業利益は2.4倍まで拡大することとなりました。18/3期も引き続き良好な事業環境の中での販売増が見込まれ、増収増益の見通しとなっています。
株価指標は38倍程度と高くなっていますが、日本のi-Constructionの普及拡大に貢献する企業であり、成長の本格化が期待できる環境であることから、買いを推奨したいと思います。現在の株価は調整を終え、反発が期待できるのではないかと見ています。
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