来年4月から定期保険の保険料が引き下げになる!?
予定利率の引き下げで多くの商品の魅力が薄れる中、朗報もある。前述のように保険料を決める要素である、予定死亡率の引下げが予定されていることだ。
予定死亡率の基となる標準死亡率は、日本アクチュアリー会が計算している。長寿命化や医療技術の進化で死亡率が下がっていることから、来年4月、11年ぶりに引き下げを予定しているのだ。これにより、来年4月から主に定期預金などの保険料が下がる見込みだ。
生命保険は保障が必要なときに加入するのが原則だが、加入時期の調整ができる場合や乗り換えを考えている場合には、来年4月以降まで、待ったほうが有利なるケースもあるだろう。
貯蓄性の高い商品の保険料が大幅に上がったいま、保険に貯蓄性を求めるのは、合理的な選択とはいえない。一方で定期保険の保険料は引き下げが予定されていることから、必要な保障は掛け捨ての定期保険で効率よく準備するのが賢い選択になりそうだ。
※マネーポスト2017年夏号