FRBが利上げ、資産圧縮に動こうとするなかで日米金利差が拡大すれば、必然的にドル高・円安となり、本来なら1ドル=120円を超えてもおかしくないはずだ。
しかし、ファンダメンタルズ通りにいかないのも為替市場であり、米政府のドル高是正の意向が働いている以上、年内に120円台は望みにくい状況にある。
もちろん米国経済は好調が続いているため、NYダウやナスダック総合指数も高値をつけているが、円安に振れていない分、日経平均は出遅れている。
とはいえ、今後は為替の問題が依然残るものの、イベントリスク通過に伴って株価も上昇基調にあることは間違いなく、日経平均も年内は2万2000円を視野に入れた展開になることが予想される。
※マネーポスト2017年夏号