「トランプラリー」が一段落した後の株式市場をカリスマファンドマネージャーはどう読み解くのか。レオス・キャピタルワークス代表取締役社長で「ひふみ投信」運用責任者の藤野英人氏が解説する。
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トランプ米大統領誕生で活況を見せた「トランプラリー」はすでに終わりを迎え、方向感の読みにくい相場が続いている。
トランプ氏が公約の目玉に掲げたオバマケア(医療保険制度改革)の見直しも進まず、大型減税も法人税引き下げの方針などは打ち出したものの、マーケットは冷めた反応を見せている。
目玉政策がことごとく行き詰まり、その実行力に懐疑的な見方が広がって、求心力も一気に低下。いまや「トランプリスク」が懸念される段階にある。
それによって日経平均株価も積極的に上値を追うような勢いは感じられず、かといって日銀の買い支えなどもあるため、大きく下がるわけでもない。
こうした明確なトレンドが見えにくい不透明な相場では、やはり自力で成長できる優良株に注目するほかないだろう。