デメリットとしては、運用内容のわかりにくさがある。AIやビッグデータを活用して銘柄を選出するといっても、具体的にどのような基準で選ばれてきたのかは、運用モデルという“ブラックボックス”内のことなので、投資家サイドではほぼわからない。AIに任せるしかないといえる。
今年2月に発売されたばかりにもかかわらず、すでに1000億円を超える資金を集めている『GS グローバル・ビッグデータ投資戦略』(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)のようなヒットも出ている。ただ、実際に投資を検討するには、もう少し運用期間が必要だろう。
今後、資産運用においてAIやビッグデータの活用は、ますます進むことは想像に難くない。こうしたファンドの運用実績や組み入れている銘柄に注目したい。
※マネーポスト2017年夏号