このように、報道のされ方によって、どうしても現実とイメージにはギャップが生まれるものです。ですから、「トルコ=危険」と決めつけるのは安易だと言えます。実際に現地を訪れてみると「あれ、思っていたほど危険ではないな」ということを感じられるのではないでしょうか。
ローザンヌ条約満了で経済発展の可能性
ちなみに、トルコの経済状況を心配される方もいるかもしれませんが、トルコは元々お金持ちの国です。観光産業に加え、例えばヨーロッパの高級ブランドの革製品を製造して輸出したりするなど、製造業や貿易も盛んです。
そして将来的には「ローザンヌ条約」の満了に伴い石油開発が実施されることも想定されますので、今後大きく経済が発展する可能性も秘めています。
国内情勢や経済を考慮した上でも、トルコリラは今、買う価値のある通貨だと私は考えています。もちろん、エントリータイミングを間違わずに、しっかりと資金管理を行うことが大前提になりますけどね。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析をする「池辺雪子公式メルマガ」も展開中(http://yukikov.jp/)。