65才以降、いわゆる「老後」の生活には、どれくらいのお金が必要なのか。総務省の調べによれば、高齢・無職夫婦2人の生活で必要なのは月約27万円。しかし実際、夫婦でもらえる公的年金の平均額は月約19万円。昨年末に、年金受給額が約3割減になる“年金カット法案”が成立したため、今後はさらに減って13万円程度になる。
月約27万円の生活費を出すには、毎月約10万円不足する。その分を、貯金で補うわけだが、90才まで生きるとして、年間120万円の不足×25年で3000万円は必要という計算になる。
「ただしこれは、首都圏暮らしで、夫が厚生年金、妻が国民年金、さらに、65才以降全く働かなかった場合です」とは、公認会計士の林總さんだ。
とはいえ実際問題、50才で貯金がゼロの場合、残り15年間で3000万円近いお金を貯めるのは無謀な気が…。