中国経済の規模は日本と比べ2倍を超えており、依然として6%後半の成長率を維持している。市場が大きく、成長が速いといった特徴に加え、中国の外交的能力は高く、したたかである。自由化、国際化を進めると公言する一方で、国内市場、産業の保護を実行している。イノベーションについては、アリババ、テンセントに代表される世界的な規模のハイテク企業が存在し、いろいろな先端分野で国際社会をリードし始めている。中国については、もっと包括的に分析する必要があるだろう。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサル ティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。