中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

フリーランスで年収が60万→400万→800万に上がった経緯

 大体月に100本ほどの記事をフリーの方に読んでもらい、エクセルのまとめと、ワードで4ページほどのデータ分析資料を作ってもらっていました。これを基に詳細な分析のレポートを書くのですが、当時、私の後輩はこう言ってました。

「この論調分析やってる●●さん、これで50万円ももらってるんでしょ? 多分12時間もやれば終わってるだろうから、時給4万円でしょ? あぁぁ、僕なんて1か月フルに働いて月給50万円行きませんよ。羨ましいなぁ」

 これに対しては、同意できるところもあるものの、そもそも外注に出すということはこういうことなのです。クライアントにしても、こうしたレポートに対して、我々に80万円ほどは払ってくれているわけです。そこのプラス30万円をさっさと生み出す手助けをこのフリーの方はしてくれているのです。

 また、フリーランスは一切の安定がありません。だから、将来の「不安代」も含めた金額を発注主は支払っているのです。この仕事がなくなったらその方はいきなり収入が激減するのです。とりあえずは毎月の給与が決まっている正社員とは異なる立場であることを理解しなくてはなりません。

フリーランスが年収を劇的に増やす2段階のステップ

 さて、こうしてフリーだと報酬が基本は高い(のが慣例)といったことを書きましたが、無名のフリーランスの場合は基本的には仕事量を増やせば収入は増えます。そもそも単価の交渉をする余地などはない

 私のフリー初年度も翌年も、基本的に単価は変わっていません。それは雑誌1ページあたりの単価だったり、メルマガ1本書いた場合の単価だったりもします。

 しかし、年収60万円時代よりかは原稿を書くスピードは上がり、取材アポもスムーズに取れるようになり、効率は圧倒的に良くなりました。鬼のような編集者がトレーニングをみっちりとしてくれた成果が出たのです。

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