交通の便も申し分ありません。通っているのは東急東横線と東京メトロ・日比谷線の2本だけですが、渋谷まではわずか数分。一方、日比谷線は中目黒が始発駅で、ラッシュ時も当駅始発の列車が数多くあるので、座って通勤することも可能です。これだけ都心部で、座って通える可能性がある駅はなかなかありません。また、駅の真ん前には山手通りが通っており、車でのアクセスも便利です。
家賃を安く抑えるなら狙い目は?
ここまで中目黒の良いところばかりを挙げてきましたが、まず、人が多すぎるのも悩みのタネです。中でも酷いのは桜の時期で、桜並木が美しい目黒川沿いに花見客が大挙して訪れ、街は飽和状態になります。週末の夜なども、オシャレな飲食店を目指して人が集まり、駅周辺は酔っ払ったイケてる男女だらけ。基本的に、情報感度が高くハイセンスな“勝ち組”が集まる街ですので、“ウェイ系”の雰囲気が苦手な人にとっては悪夢かもしれません。
また、便利でオシャレな街の家賃が安いわけはありません。中目黒駅のワンルーム・1K・1DKの相場は10.48万円で(「ライフルホームズ」調べ)、これは新宿の10.86万円(同)とほぼ同レベル。仕送りの大学生や貧乏フリーターが住むのはなかなか厳しそうです。
そういった方にオススメなのが、東横線の隣駅の祐天寺です。祐天寺のワンルーム・1K・1DKの相場は、中目黒からグッと下がって8.73万円(同)。一気に現実味を帯びた額になります。中目黒~祐天寺駅は、ゆっくり歩いても20分程度ですので、「遊ぶのは中目黒、寝るのは祐天寺」というテクニックも使えそう。最寄り駅が祐天寺でも、歩いて十数分なら「ウチは中目黒」と言ってもギリギリセーフではないでしょうか。