世界のリーダーや著名な企業経営者たちの座右の書として知られ、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも登場し、注目を集めている中国の古典『孫子』。“戦わずして勝つ”をモットーにした教えの中には、人生哲学がたっぷり。しかも、マネープランにも応用できるという専門家も。そこで、『孫子』の兵法流マネー術を、古典を読み解きつつ、考えました!
『孫子』とは、2500年前の中国・呉の軍略家・孫武が書いた13篇から成る兵法書のこと。孫子とは孫武の尊称だ。日本でも戦国時代には、当主必読の書とされ、武田信玄の軍旗「風林火山」も孫子の言葉から引用された。
ここにきてまた注目されているのは、現代を戦い抜くためのヒントが詰まっているからだ。ファイナンシャルプランナーの山田英次さんは、「経済状況が不安定な今、家計管理において大事なのは臨機応変さ」と言う。そのための心構えを学ぶ手段として『孫子』の兵法はまさにうってつけといえる。