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加入者急増の「痴漢冤罪保険」、保険料1か月590円で役に立つ?

 混雑していて現場を離れるのが困難なときや、駅員や警察に問い詰められたら、弁護士が駆けつけてくれることもある。

「その場合は電話をつないだまま現場に直行します。痴漢冤罪は満員電車で発生することが多いのですが、『痴漢』と疑われたら、路上など、どんな場所でも対応します」(同前)

 加入者に保険を悪用されることはないのだろうか。杉本氏はいう。

「故意に痴漢をしたことがわかった場合は、弊社が保険金の全額返済を要求できる契約になっています」

 痴漢冤罪保険を活用する上で注意すべき点もある。

「ヘルプコール保険の対応時間は7時~10時、17時~24時とラッシュアワー時のみです。また、事件発生から48時間後の相談費用や裁判になった場合の費用は別途発生します。ヘルプコールを利用できるのは1年間の保険契約期間中に1回のみというところも注意すべきですね」(保険に詳しいファイナンシャルプランナー・山口京子氏)

 保険料は1か月あたり590円。通勤時のストレスを軽減するための必要経費として高いと考えるか、安いと考えるか。

※週刊ポスト2017年6月30日号

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