投げ銭系アプリでは、アマチュアのミュージシャンやダンサーが歌やダンスを披露し、視聴者がプレゼントを贈って支援するという使われ方も多い。しかし、生中継の仕組みで女子中高生らが“チラ見”を売りにして稼ぎまくる行為は、後述するようなリスクを孕む。実際に、法に抵触しているケースも少なくないと思われる。
配信者のもう一つの大きな“収入源”になるのは、「欲しいものリスト」だ。
プロフィール欄にあるURLをクリックすると通販サイトにジャンプし、配信者が「欲しいもの」の一覧が提示されるのだ。ある女性のリストには、「カラコン」(3372円)「口紅」(4900円)など日用品のほか、「フィレステーキ」(1万3497円)「カウチソファ」(4万9880円)などの高級品が並ぶ。リスナー男性がお気に入りの女の子にこれらの品を買ってあげるのだ。
配信者女性も、住所や名前を知られることなく買ってもらえるので、安心してプレゼントを“おねだり”できる。
さらに、SNSのダイレクトメッセージなどで女性と直に連絡を取り合うケースもある。援助交際の温床ともいわれ、最近では20代の女性配信者がリスナーから総額200万円を借りたうえ、連絡手段のSNSをブロックして大騒ぎになる“事件”も起きている。
※SAPIO2017年7月号