住まい・不動産

引っ越し作業員への心づけは必要? 各社「不要」というけれど…

 それでも、作業員に心づけを渡しているという人も少なくないようだ。東京都在住の40代会社員の男性Bさんはこう話す。

「ここ10年で3回ほど引っ越しをしたのですが、毎回心づけは渡しています。作業員が受け取らなかったことはないですね」

心づけをたくさん渡しても意味がない?

 Bさんは、ある引っ越しの時、作業員1人あたり1000円の心づけを渡したという。

「直線距離で3kmくらいの近い引っ越しで、荷持は家具と家電とダンボール50箱くらい。作業員は3人だったんですが、それぞれに1000円ずつポチ袋に入れて渡しました。そのおかげなのかどうかはわかりませんが、ものすごく丁寧に作業をしてくれましたよ。引っ越しが終わった後、当初の予定にはなかった粗大ごみがいくつか出たんですが、それも無料で引き取ってもらいました。自分の中では“心づけ”の効果だったのかな、なんて思っています」(Bさん)

 次の引っ越しの機会では、3人の作業員に2000円ずつ心づけを渡したというBさん。作業員たちの働きに影響はあったのだろうか?

「特に変わりはなかったですね……。もちろん前回の引っ越しとは違う作業員だったので比較にはならないんですが、心づけを多く出したからといって、メリットがあるわけではないということがわかりました。そもそも感謝の気持ちの“心づけ”なので、何かを期待しちゃダメですね」(Bさん)

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