そんなAさんは、自分の不注意で財布を置き引きされてしまったこともある。
「以前、自転車のカゴに財布を入れてコンビニに行ったとき、財布をカゴに入れっぱなしで店に入って立ち読みをしていたんです。それで会計の時に財布がカゴに入れっぱなしだということに気づいたんですが、時既に遅し。ほんの5分くらいだったんですが、財布はなくなっていました。警察にも届けたんですが、出てきませんでした」(Aさん)
一方、道端で財布を拾ったことがあるというのは30代の男性Bさん。
「夜の繁華街を歩いていたら、歩道の生垣のところに財布が落ちていたんですよ。ちょっとだけ中身を見たらカードも入っていたので警察に届けたんですが、お札は入っていませんでした。おそらく誰かが財布を拾って、現金だけを抜いたんだと思います」
どうやら、道端などで財布を落としてしまった場合は、返ってくる可能性がグンと低くなるもよう。少なくとも中身については、抜かれてしまっている覚悟が必要かもしれない。
SNSを駆使して落し物を探す時代
では、もしも財布を紛失してしまったらどうすればいいか。まずは、クレジットカードやキャッシュカードの利用を停止すること。休日や深夜でもクレジット会社や銀行に電話で連絡すれば、すぐさま利用停止の手続きができる。くわえて、免許証や保険証、ポイントカードやICカードの再発行手続きなどが必要となる。
警察への届け出は、交番や警察署だけでなく、一部の地域ではネットでも可能だ。また、警察の公式サイトで「落とし物検索」ができる都道府県も多い。落とした日時や場所、財布の特徴、入っていた金額などで条件を絞り、検索することで届けられている落とし物の中から、自分の財布を見つけることができるかもしれない。