また、一方でこれから金利収入を狙おうとされている方の場合は、チャート上に“窓”が開いている1リラ=30円水準まで下落するのを待っている方が多いように思います。長期保有用のポジションとして、1リラ=30円程度のところに買い指値を入れている方も多くいるようです。
先日も、ある生徒さんから、「先生、1リラ=30.10円に10ロット(10万通貨)買い指値を入れて待っているのですが、なかなか窓を埋めにきませんね」という質問を受けました。
ただ、私としては今のところ、「なかなかその水準までは下落しないのではないか」と考えています。なぜながら、FXは売る人がいて初めて買うことができる世界だからです。窓を意識して買い指値を入れている人が多いことを考えると、今は窓埋め水準まで下落しづらい状況だということも想定されます。
慎重な方向けのトルコリラ円相場戦略としては、このまま窓を埋めずに相場がどんどん上昇していく可能性も考慮して、1トルコリラ=30円の水準まで落ちてくるのを待たず、少し押し目になったタイミングで1ポジション買うくらいのスタンスが良いと考えています。
しかし、このような話をお伝えすると、「でも、もっと慎重にトレードしたいから、窓埋めを待ちたい……」と心配になる方もいるかるもしれませんが、「押し目で1ポジションくらい買っても良いと考えている」と言うのには、きちんと理由があります。それは、トルコリラ円相場に“ある異変”が起こっているからです。