いよいよ下落トレンドの終焉か?
今年に入ってからのトルコリラ円相場を振り返ってみると、1月12日に29.05円まで下落した後、2月23日には、31.72円まで上昇しました。その後、4月17日に29.23円まで下落しましたが、5月15日には32.09円まで再び上昇してきました。
そしてこの動きから何が言えるのかというと、“高値も安値も切り上がっている”ということです。つまり、「ここにきてチャートがようやく上昇トレンドの形になってきた」わけです。
今まで、随分と長い間、高値も安値も切り下がっている下落トレンドが続いていました。下落トレンドの中で戻しがあったとしても、直近の高値を超えることができない状況がずっと続いていました。
しかし、ここにきてようやくチャートが上昇を示す形に変化し始めたのです。そうしたことから私は、今後のトルコリラ円相場は上昇していく可能性が高いと見ています。
ちなみに上昇するとしたら、どれくらいの値幅分上昇することが考えられるのでしょうか? 値幅を予測するときに有効なテクニカルツールと言えば、フィボナッチリトレースメント(以下フィボナッチ)です。
そして実際に、フィボナッチで大まかに計算してみると約100円の高値から約29円まで下落した約71円という値幅に対する23.6%戻り、つまりおおよそ15円幅くらいの戻りがあるのではないかと予測できます。そこまで戻らなかったとしても10円幅くらいの戻りがあって、1トルコリラ=40円くらいまで上昇しても良いのではないか、と見ています。