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野菜卸売りのデリカフーズ 政府の農業成長戦略で成長追い風

外食業界の異物混入問題などを受け、食の安全意識が高まっている。そうした中で、株式市場でも関連銘柄が注目を集めている。フィスコ・リサーチレポーターの三井智映子氏は「デリカフーズ」(東証1部・3392)に株価上昇期待が高まっているという。三井氏が解説する。

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外食・中食産業向けに野菜の卸売りを展開するデリカフーズは、政府が推進する農業成長戦略の追い風や顧客の需要増で、さらなる成長段階に入ったと見ている。同社は生産農家と独自ネットワークを構築し、保存、カット、包装、配送を一手に手がけている。自社で検査施設を有し、販売している野菜のさまざまな科学的データを取得していることが強みだ。

2015年3月期の第3四半期決算を見ても、連結経常利益が前年同期比67.8%増の6億1000万円と好調。原材料価格の高騰はあるものの、新規顧客の獲得に加え、既存顧客の納入シェア拡大が寄与した。2015年3月期通期業績も、経常利益は前期比48.9%増の7億5000万円と大幅増益を見込んでいる。

健康志向の高まりに加えて、異物混入問題などで安全性を気にする消費者が増え、外食産業も国産の野菜にこだわるようになったことから、さらなる需要拡大が確実視される。また、今後スタート予定の食品の新たな機能性表示制度も、同社にはフォローの風となるだろう。

※マネーポスト2015年春号

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