大都市には日本の一流ホテル以上とも言える素晴らしいホテルもたくさん建てられています。また、南アフリカが独立して黒人大統領が誕生するまでは、オランダ、そしてイギリスの植民地でしたので、その影響もあって、ヨーロッパ風の建築物が並ぶ垢抜けた街並みが印象に残りました。
ちなみに、地球が丸いことを気づかせてくれるほど水平線が美しい喜望峰の周辺には、世界のVIPの別荘地が集まっています。
さらに南アフリカは、資源が非常に豊富な国でもあります。例えばプラチナの世界シェアは7割に達します。現在はプラチナ需要が若干減ってきている点や、採掘コストが高くなっている点などは懸念されますが、まだまだ潜在的に資源が眠っていることも考慮すると、大きな可能性を秘めている国だと私は考えています。
表面上は高金利に見えるが
こうしたことから私は、“南アフリカは一般的に日本人がイメージするような国ではない”ということを実感しています。そして私としては、現在、南アフリカランド円相場が1桁台の水準にあることが、とても信じられません。せめて2桁台にあって然るべきだと感じますし、長期的に見れば南アフリカランドは今後上昇する可能性が非常に高い通貨だと私は考えています。
ただし今、スワップ金利を狙って南アフリカランド円相場でトレードすることが賢い選択と言えるかどうか。その質問に対しては一概に答えられません。確かに南アフリカランドを「くりっく365」でトレードした場合、ポジション当たり1日160~170円程度の金利がついて、表面上は高金利通貨に見えます。しかし、くりっく365で1つのポジションを保有すると、10万通貨保有することになりますので、1万通貨あたりに換算すると16~17円程度の金利しか受け取れないということになります。