忙しくなれば、キャンセル。暇になれば働く――自分のスケジュール次第で足したり引いたりできるアルバイトは小遣い稼ぎにもってこい。とはいえそんな都合のいい情報にはなかなかお目にかかれないもの。しかし、芸人たちはよ~く知っている。芸人がこっそり教える“本当においしい”アルバイトを本誌が徹底調査した。
芸人は30万円を安定して稼げるようになったらバイトを卒業する――そう語るのは、お笑いユニット『火災報知器』の小林知之(36才)だ。小林は高校の社会科科目の教員免許と、地図地理検定(一般)3級を持つ異色の芸人。数年前より自ら「バイト・ソムリエ」を名乗り、社会学の一貫として、芸人のアルバイトに関する調査研究を行っている。
「ぼくらのような今の芸人の多くは、“どうやったらラクに楽しく生きられるか”ということを考え抜いています。アルバイトも毎日を楽しむ手段の1つ。金儲けや生活のためだけではないんです」