布川:そうそう、とったところでそれぐらいかって思っちゃったもん。時間とお金かけて、相手との溝も深まって…。30年間、おれのこと面倒みてつきあってくれたんだから、彼女が再スタートきって幸せならそれでいいかなと。
山田:別居してたのもよかったんじゃない?
布川:そうね、一緒にいたら冷静になれなかったかも。洗濯なんて初めてやるわけだし、離婚までの勉強期間みたいなもの。別居って「離婚約」に近いような気がする。
じゃい:ぼくみたいに何もできない人は、いきなり「離婚だ」って言われても、離婚後どうやって生きていけばいいかわからない。結婚前に婚約したり同棲して準備をするように、離婚するときも一度離婚約を結んで、別居するのがいいかも。
──とはいえ、じゃいのように子供が小さな場合、親権問題は深刻だ。平成27年離婚件数のうち、未成年の子がいる離婚は全体の58.4%。その中で親権者が妻となる割合84.3%。夫となる割合12.1%。夫妻が分け合う割合は3.6%だという(平成29年・厚生労働省調べ)。そんな背景もあって、この5月ココリコの田中直樹(46才)が小日向しえ(37才)との電撃離婚を発表した際、2人の息子の親権を田中が持つことになったことも衝撃をもって受け止められた。田中と小日向の間ではいまだ条件面での協議が続いているともいわれている。
堀井:親権争いになったときは、最終的に裁判所が決めるのですが、以前は「母親が優先」という考えが中心で、ほぼ親権は母親でしたが、今はそれだけでなく、監護をしていた人(実際に面倒を見ていた人)という考え方になってきました。共働きも増えて父親が監護するケースも増えたので父親が親権者になるケースも増えました。子供の件は、布川さんのところはどうでしたか?