【内房線(蘇我~安房鴨川)】
「房総半島の内側(東京湾側)を走る内房線は、君津を過ぎると一気にローカル色が増してきます。車窓からは東京湾と浦賀水道、三浦半島、さらに運が良ければ富士山を眺めることができるでしょう。そして半島の南端に近い館山~安房鴨川間は、千葉県とは思えぬのどかな景色が広がり、この地域の名産物である花々が咲き、果物が実る光景を楽しむことができます。
沿線には海水浴場や観光農園、鋸山、鴨川シーワールドなど、見どころは多く、アクアライン(木更津)、フェリー(浜金谷⇔久里浜)などを使えば、行きと帰りでコースを変えることも可能です。また安房鴨川から外房線に乗り換えれば、房総半島一周も可能です」
【鶴見線】
「首都圏を走るJRの電車内に貼られた路線図を見ると、黄色のゴチャゴチャした線があります。それが鶴見線です。都内からあまり離れていないので、18きっぷのもとを取るのは少々難しいですが、都心部に住む人の“一番近い絶景路線”として、鶴見線をあえてオススメします。
鶴見線は、鶴見駅と海辺の工場地帯を結ぶ線で、扇町駅、大川駅、海芝浦駅という3つの行き止まり駅が存在します。中でも絶景なのが海芝浦駅。この駅はホームが海の上にあり、ホームから東京湾が眺められるほか、対岸の鶴見つばさ橋、暗くなれば工場夜景なども楽しめます。
なお海芝浦駅は特殊な駅で、駅の出口がそのまま東芝の工場に直結しており、関係者以外立ち入り禁止となっています。ただし駅には公園が隣接しており、そちらで景色を楽しむことができます」