「村上氏の指摘はその通りだと思います。半導体子会社の東芝メモリは世界に冠たる技術力を持ち、日米韓連合の買収額は2兆円を超えると言われている。2兆円超の売却益が入れば、東芝は一時的にキャッシュリッチになりますが、現在の株価にはそれが織り込まれていない。だから買いなのです。
ただし、村上氏が“今の東芝”としていることがポイント。東芝は半導体子会社の売却で財務上は生き返っても、価値のあったものを売った後に成長の望みは極めて薄い。村上氏の真意は、長期保有の旨みはないが、短期売買するなら“今は買い”という意味でしょう」
「人の行く裏に道あり花の山」とは有名な投資格言だが、東芝株にそれを当てはめるのはさすがに勇気が要る。それをサラリと言ってのけるあたり、さすが“生涯投資家”の面目躍如というべきか。
※週刊ポスト2017年7月14日号