投資

隣の個人投資家を覗き見リポート「私の資産運用全部見せます!」(Part1)

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大学院卒業後、サラリーマンを経て2005年に専業トレーダーになって、09年まではデイトレ中心のトレードしていました。当初45万円を元手に、一時は1000万円近くまで増やすこともできたのですが、ほぼゼロになってしまったんです。専業トレーダーって人との交流がなく社会と断絶されてしまって、一人でやり続けるのは、とても難しかったですね。特に精神面のコントロールが難しく、それほど甘いものではなかったと痛感しました。

とはいえ、生活費も投資の資金も必要ですから、昼間にトレードしながら夜勤の仕事を始めたんです。しばらくはその生活を続けて、200万円ほどに資金を殖やすことができた13年6月に夜勤を辞め、再び専業トレーダーに戻りました。

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2013年半ばからパフォーマンスは絶好調で資産も右肩上がりのにっしーさん

今はモニター9面を使って、指数より出遅れている株を常時150銘柄ほどウォッチしています。常に見ていると、日経平均が下がっても下がりにくい銘柄とか見えてくるんですよ。

例えば、今年も悪材料が出たのに130~140円くらいからほとんど下がらなかった太洋物産(畜産物中心の商社)を、138円くらいで1万5000株ほど買っていました。TPP(環太平洋経済連携協定)関連としての期待もあったんです。

160円くらいまで上がった4月20~21日に全株売却したのですが、翌22日になんとストップ高! そのまま30日には336円まで急騰してしまいました……。利益は出たんですが、ある意味失敗例ですね(笑)。

他には、政府が農林水産物の輸出に力を入れているので漁業関連に注目していて、水産物卸売りを手掛ける大水も買いました。これは出来高もほとんどなく1年ほど横ばいでしたが、5月1日に上方修正を発表してようやく上昇しました。

こういう出遅れ株って、日経平均が上がっても上がらないことが多いのがツラいところですね。しかも、いつ材料が出るか、いつ循環物色が回って急騰するかわかりませんから、事前に仕込んでおいて辛抱強く待つことが大事だと感じています。今の地合いなら、十分報われる可能性があると思うので、まだまだ続けていきたいです。

(続きはPart2をご覧ください)

※「マネーポスト」2015年夏号に掲載

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