この時期、日本では多くの会社員の方々がまとまったお金を受け取ります。貯金したり、子供の教育費に充てたり、使い途は人それぞれかと思いますが、「せっかくだから投資でも始めてみようか」と考える方も多くいらっしゃいます。そして証券会社も、会社員の懐が厚くなるこの時期を狙って、新規口座開設と取引の開始を促します。
その結果、マーケットにより多くの資金が流入し、7月上旬あたりに相場が上昇する傾向が生まれる、ということです。
独立記念日と相場の関係性
そして、もう1つの理由を紹介しましょう。2つ目は、日本ではなくアメリカのお話です。7月4日はアメリカ国家にとって非常に重要な「独立記念日」です。アメリカ人にとってお祝いの日ですね。
お祝いムードの心理的要因もあり、7月4日前後というのは、アメリカの株価が上昇する傾向にあります。そして、日本株もアメリカ株の影響を受ける傾向にありますので、連動して上昇しやすくなる、というわけです。
以上、日本のボーナスシーズン、アメリカの独立記念日といった時期的要因によって、7月上旬の相場は上昇する傾向にある、ということをお伝えしました。