相場がどの時期にどういった動きをする傾向があるのか、という大きな流れを理解しておくことはトレードをする上で1つの大きな目安となる。もちろん、それにとらわれすぎて足元をすくわれては元も子もないが、流れを知らないよりは知っていた方が有利にトレードを行うことができるだろう。ではこの7月、相場はどのように動く傾向があるのだろうか? カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、解説する。
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相場には季節的傾向があります。トレードをされている方であれば、「なぜか毎年この時期になると、相場が下落することが多いなあ」といったことを自然に感じることもあるはずです。例えば1つ有名な例を挙げると、「セルインメイ」というアノマリーが示すように、5月は相場が下落する傾向にあるとされています。
もちろん、あくまで傾向の話であり、必ずそうなるということではありません。ただ、トレードをする上で1つの目安にはなると言えます。
そこで今回は7月上旬の相場がどのように動く傾向にあるのか、ということをお伝えします。結論からお伝えすると、7月上旬は日本株などの相場が上昇する傾向にあります。なぜでしょう? 今回は2つの理由を紹介いたします。
まず1つ目に挙げられるのが、「6月末から7月上旬にかけて、多くの企業がボーナスシーズンを迎える」という理由です。