カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

日経平均は2万1000円を超えたら「青空天井」相場へ?

未来の相場動向を予測する上で鍵となる2つの重要価格

 では、日経平均株価が上昇するとしたら、今後どの水準まで上昇することが想定されるのでしょう?

 まずは前置きとして、フィボナッチリトレースメント(以下フィボナッチ)を使って日経平均株価の動きを振り返っておきましょう。フィボナッチは、上昇(下落)した値幅に対して、押し目(戻し目)の目安価格を黄金比によって割り出すテクニカルツールです。

 ということで、2015年の高値である2万967円から、今年4月の安値である1万8202円まで下落した値幅に対する76.4%戻りの価格を計算してみます。

 2万967円から1万8202円まで下落した値幅は2765円です。ですから2万967円から1万8202円まで下落した値幅に対する76.4%戻りの価格は、1万8202円+2765円×76.4%=2万314円になります。

 そして、日経225のチャートを確認すると、先日6月20日に2万330円の高値をつけていったん下落に転じていました。若干の誤差はありますが、「フィボナッチ76.4%戻りの法則」通り、相場が動いていると考えることができます。

 では本題です。今後、日経平均株価がどの水準まで上昇する可能性があるのか、その動向を想定する上でポイントとなる価格を考えてみましょう。

 目先、ポイントとなる価格はまさに今紹介したフィボナッチ76.4%の価格である2万314円だと考えられます。この価格を上抜けするかどうかがポイントとなります。

 そして、もしこの価格を上抜ければ次にポイントとなる価格は2015年の高値である2万967円だと言えます。この価格で止まってダブルトップになるのか、もしくは上抜けするのかがポイントになると私は考えています。

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