実際に今年4月からのドル円相場を振り返ってみましょう。4月17日、ドル円相場は1ドル=108.12円をつけた後に反転し、5月11日には1ドル=114.38円まで上昇し、6月14日には再び1ドル=108.78円まで下落しました。
ここで注目すべきは108.12円と108.78円、こちら2つの安値です。両者を比べると、安値が0.66円ほど切り上がっていますが、このことからチャートが上昇する形を形成しているものと想定されます。
また、このデータから直近高値の114.38円に0.66円をプラスした価格、つまり115円くらいまでドル円相場が上昇する可能性がある、ということを私は考えます。
フィボナッチリトレースメントの確認
さらにもう1つ、相場動向を予測する方法として私が好んで活用しているのが、フィボナッチリトレースメント(以下フィボナッチ)です。フィボナッチは上昇(下落)相場における、押し目(戻し目)の価格水準を黄金比によって割り出すためのツールです。
試しに、5月11日の1ドル=114.38円から、6月14日の1ドル=108.78円まで下落した値幅に対する“半値戻し”の価格を求めてみると、108.78円+(114.38円-108.78円)÷2=111.58円という価格が導き出されます。