しかし、私はX社の仕事がありますので、お断りをしたところ「だったらあなたが付き合っている編集・ライターの方に編集長的な仕事をしてもらえませんでしょうか?」と言われました。そこで私はB氏のキャリアも考え、こちらが彼を失うのは痛いものの、彼の人生にとっては、「編集長」をやるのはいいかな、と思いB氏にY社からのオファーを伝えました。すると彼はこう言いました。
「いや、Xの仕事が軌道に乗ってきて、新しいことを始めようとしていますので、これがオレは面白いと思います。Yからのオファーも有難いですが、最初にXを中川さんと一緒に始めたので、オレはY社の仕事はしません。今まで通りにしたいです」
陳腐な表現ではありますが、こういった「男気(女気)」ある方は本当に仕事相手として付き合いやすい。仕事というものはシステマティックに動くとは思われているかもしれませんが、案外感情に左右されるわけで、それが収入を左右する面もあると覚えておいても良いかもしれません。なお、本稿前半で登場したA氏は今や短パンで仕事をしております。