「いわゆる“マネージャー”という仕事は、タレントの仕事現場について身の回りの世話をする“現場マネージャー”と、タレントのスケジュールを管理し、売出し戦略などを考える“チーフマネージャー”に大きく分けられます。現場マネージャーは、一般の会社でいったら平社員。給料は中小企業のサラリーマン程度です。チーフマネージャーは、いわゆる管理職なので、現場マネージャーに比べれば給料も高い。ただ、一流企業の課長部長クラスほどの高給であるケースは稀だと思います」(以下同)
タレントが売れれば売れるほど給与が高くなることも
タレントの送り迎えだけでなく、事務所でのデスクワークや、メディア対応など、様々な仕事に明け暮れる芸能マネージャー。その実態は、かなり過酷な仕事といえる。
「単純に芸能の仕事が好きでないと、なかなか務まらないでしょう。そして現場で楽しみを見つけられるマネージャーのほうが長続きする傾向があります。たとえばそれは『芸能人に会えてうれしい』などでもよく、そういうシンプルな楽しみが意外と大きなモチベーションになるのではないでしょうか」
一部の芸能事務所では、タレントの売り上げに応じてマネージャーの給与がアップするというケースもあるようだ。
「マネージャーの仕事は時間も決まっていないので、残業という概念の導入が難しく、年俸制にしているところも多いようです。ただ、その代わりというわけではないんですが、タレントの売り上げに応じて、“歩合”という形でマネージャーの給料に上乗せする事務所もあります。タレントが売れれば売れるほど、マネージャーの給与もあがるということで、仕事をするモチベーションにつながる。実際、その事務所からは多くの売れっ子タレントが輩出されています」
マネージャーのモチベーションが、タレントの仕事にも大きく影響を与えているようだ。