「ただ、再利用の方法はいろいろあります。例えば、実際にあったケースとしては、古い空き家を改装して農家民宿にしたり、レストランやギャラリーに改築して貸す方法です」(沖さん)
今後は、シェアハウスや外国人に人気の民泊にして、収入を得る方法も注目されている。また、国土交通省が提唱するDIY賃貸にするのもおすすめだ。
これは、借り手が好きなようにリフォーム(DIY)できるのを条件に空き家を貸し出すシステム。貸主は修繕する手間や費用が省け、一方で借り手は、自分好みの家を造れるのが利点だ。
お金と労力をかけてリフォームするため、ゆくゆくは買い取りまでしてもらえるケースもあるという。特に、築古物件にはもってこいのシステムである。
安定した賃料収支のマイホーム借上げ制度
逆に、築年数の浅い物件なら、移住・住みかえ支援機構(JTI)の「マイホーム借上げ制度」が注目されている。
これは50才以上を対象に住宅・マンションを借り上げ、賃貸用に転貸し、安定した賃料収入を保証する制度だ。