家計

「定年までに貯金3000万円必要」はホント? 破産しない老後設計のコツ

 そして、定年時150万円でも大江さんがやっていけたもう1つの理由は、定年後も働き続けたからだ。

「30年もある長い“老後”に、趣味だけやっていてもつまらない。体が動くうちは働こうと思い、再雇用で半年働いた後に独立し、今の経済コラムニストという仕事を始めました」(大江さん)

 働いてみてわかったのは、働いているうちは常に現役、老後じゃなくなるということ。夫婦で月8万~9万円働けば、冒頭で紹介した家計の平均的な不足分を補える計算になる。

「ファストフードやシルバー人材センターなど、60才過ぎても、探せば雇用はあります。なければ私のように、好きな仕事を始めるのも手。ただし、“大企業で働いてきたから、こんな仕事できない”などのくだらないプライドを捨てることが、老後の仕事選びには大切ですね」(大江さん)

※女性セブン2017年7月27日号

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