ここ最近のドル円相場の環境を見ると、以前にも増して、多くのトレーダーが相場の下落を恐れているように思われる。今年は2017年ということで、「7の年の暴落アノマリー」から、「夏から秋にかけて、何かしら大事件が起こるのではないか」と警戒しているトレーダーも少なくないようだ。では、本当に相場下落の可能性は高いのか? また、今後の相場はどのように動くのか? ここではカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんに、この夏の相場観を聞いた。
* * *
私はトレードをする際に、必ず売買比率を確認しますが、7月13日時点でクリック365のドル円相場における売買比率を確認すると、17万枚も売り残が多く、今までに無いような売り越し状態が見られました。
このデータから読み取れることは、「ドル円相場は下落する」と考えているトレーダーが非常に多い、ということです。
では、なぜそれほどまでに、下落すると考えるトレーダーが多いのでしょうか?1つ考えられる理由は“7のつく年に関するアノマリー”に対する警戒です。