中国の2017年4-6月期実質経済成長率は6.9%で、1-3月期と同じで市場コンセンサスを0.1ポイント上回った。四半期ベースでみると、景気は予想よりもやや良いといった状態であるが、足元の6月の状況をみても、景気回復が加速している様子がよくわかる。
鉱工業生産は7.6%増で、5月と比べ1.1ポイント高く、市場予想に対しても1.1ポイント上振れした。固定資産投資(累計)は5月(累計)と同じ、市場予想に対しては0.1ポイント上振れした。不動産投資の伸びが鈍化する中で、民間固定資産投資の伸びが加速し、全体としては好調を維持した。
小売売上高は11.0%増で、5月と比べ0.3ポイント高く、市場予想に対して0.4ポイント上振れした。
輸出(米ドルベース、以下同様)は11.3%増で、5月と比べ2.6ポイント高く、市場予想に対して、2.6ポイント上振れした。輸入は17.2%増で、5月と比べ2.4ポイント高く、市場コンセンサスを4.1ポイント上振れした。貿易収支は427億7000万ドルで5月と比べ、19億6000万ドル増加した。