実際に、「ようやく株価が上がってきた」ということで、とりあえず利益は出なくても、損益がプラスマイナスゼロになったタイミングで、過去に買った塩漬け株を決済している個人投資家の方も多い、という話を聞きます。
そして、株価が上昇すれば決済売りが入ってくるという状態が続き、なかなか2万円台を大きく超えて上昇することができない、ということが考えられます。
熱狂感不在
最後、3つ目の理由は「マインド」に関してです。
日経平均株価が3万8957円をつけたバブル絶頂期の頃は熱狂感がありました。当時、株のカの字も知らないようなオバサマも、「私株買っちゃったわ」なんて話していた記憶があります。「とにかく株を買えば儲かる」という雰囲気で日本全土が熱狂感に包まれていました。
しかし今は、全くそのような雰囲気はありません。ここから株価がどんどん上がっていくだろう、なんていう熱も全く感じられません。むしろ高値掴みを恐れて買い控えるか、もしくは売りから入ってしまう投資家の方が多いようにすら見受けられます。
こういったマインドも日経平均株価の上値を限定する要因になっているものと思われます。