ちなみに、現在の状況下で、最も景気にプラスの影響を与えそうなシナリオは、巨人の復活と逆転優勝だと宅森氏は言う。
「成績低迷と不祥事を乗り越えて、シーズン後半の快進撃で順位を上げていくドラマチックな逆転劇になれば、ペナントレースもファン心理も大いに盛り上がるでしょう。実はこのシナリオの実現が期待できるデータもあります」(宅森氏)
過去のデータを紐解くと、2リーグ制が始まった1950年以降、「夏の高校野球」で関東勢が優勝した年の翌年は、巨人が71.4%の確率でリーグ優勝しているというのだ。2016年は栃木代表の作新学院が制しているため、2017年シーズンはこのジンクスに当てはまる。巨人がここから奇跡的な逆転劇を演じてセ・リーグを制する可能性はゼロではない。このジンクスが実現し、巨人が日本を元気づけることになるか、シーズン後半の戦いに注目したい。