【湖西線(山科~近江塩津)】
「関西地区の通勤路線なので、地元の方は拍子抜けしてしまうかもしれませんが、湖西線は見とても見晴らしが良い路線です。その名の通り、琵琶湖の西側を通る湖西線は、京阪神地区と日本海側の輸送力増強を図るという目的で作られたことから、全線高架で踏切はゼロ。高い目線で琵琶湖が楽しめます。
京都市の山科を出て、滋賀県に入るとほどなく右側に琵琶湖が見え、堅田から近江舞子まで、延々と穏やかな琵琶湖の水面が望めます。終点まで乗り通したら、長浜方面出て琵琶湖を1周するも良し、そのまま北陸方面に足を伸ばすも良し、小浜線で舞鶴方面に抜けるという手もあります」
【関西本線(名古屋~JR難波)】
「18きっぷを使って西に向かう方に1度乗って頂きたいのが、この関西本線です。『関西本線』という名前を聞くと、関西の基幹路線かと思われますが、実態はローカル線。一部区間は非電化で、1時間に1本程度しか電車は走っていません。
そんな関西本線ですが、亀山を出ると、列車は鈴鹿川を沿って進み、続いて柘植川、さらに木津川と、関西地方を潤す川沿いを進み、飽きさせない車窓が続きます。亀山や関は旧東海道の宿場町、伊賀上野はお城もある歴史ある街。東海道線経由と比べると、大幅に時間がかかりますが、なかなか足を運ぶ機会がない地域の景色を眺めるのも、18きっぷの楽しみの1つではないでしょうか」