さらにBさんは、水を入れたバケツを足元においているという。
「足湯の要領で、冷たい水を入れたバケツに足をずっと浸けながら、デスクワークをしています。バケツのすぐ横に足を拭くためのタオルを置き、時々そっちに足を移しながら涼んでいます。部屋の中を通る風が濡れた足にかかると、気持ちいいんです」
テレビも室内灯も消して体感温度を下げる
冷房を使っていても、電気代節約のために設定温度を高めにしている人も多い。自宅で仕事をすることが多い自営業のCさん(40代)は、10年くらい前から冷房の設定温度は28度に固定している。
「設定温度28度に体が慣れているので、他の場所に行くとむしろ寒いくらい。でも、普段からある程度暑い中で生活しているので、ここ数年の夏の暑さにも耐えられるようになったと思います。もちろん、小まめな水分補給は心がけています。私の場合は、スポーツドリンクをブロック状に凍らせて、それを常に口に含んでいます。ミネラル補給にもなるし、単純に冷たくておいしいです」
また、Cさんは冷房以外の電化製品は極力電源を切るようにしている。
「パソコンで仕事をしているんですが、パソコンからの発熱がとにかく大きい。そこで、それ以外のものからの発熱をできるだけ減らすために、テレビや室内灯は全部消しています。これだけで体感的にはだいぶ涼しくなります。あと、洗濯機を回すのも気温が低い夜にして、昼間はできるだけ電気を使わないようにしています。本当は冷蔵庫も切りたいところなんですが、それをやると生活できなくなっちゃうので、泣く泣くつけています」
多くの暑さをしのぐ方法があるが、無理して冷房を使わないというのは危険。熱中症にならないように、水分と塩分の補給は忘れずに。