【予讃線(松山~宇和島)】
「“伊予”と“讃岐”を結ぶ予讃線は、高松駅から松山駅を経由し、宇和島駅まで300km近くを結ぶJR四国最長の路線。全線の大部分で瀬戸内海沿いを走る気持の良い路線ですが、とりわけオススメなのが松山~宇和島間です。
中でも絶景中の絶景が、鉄道ファンなら知らない人はいないであろう下灘駅です。目の前に伊予灘が広がる下灘駅は、1日平均の乗降客数が数十人という小駅ですが、これまで何度も青春18きっぷのポスターに採用され、ドラマや映画のロケ地として使われたことは数知れずという絶景駅。駅のベンチから伊予灘に沈む夕日を眺めれば、きっと時間を忘れられるはずです」
【予土線(北宇和島~若井)】
「こちらの予土線は、“伊予”と“土佐”を結ぶ路線。全長わずか76.3kmしかない予土線ですが、列車はこれを約2時間かけて走ります。『しまんとグリーンライン』の愛称どおり、列車は四万十川沿いを進みますが、四万十川の“蛇行っぷり”は強烈。中でも江川崎~土佐大正間では、トンネルを出て鉄橋を渡るたびに川が流れる方向が変わり、方向感覚を狂わされます。
予土線には、0系新幹線を模した『ホビートレイン』なる列車も導入されており、これは鉄道車両に興味がない人も必見。『速い=正義』に慣れ切った都会人にぜひとも乗っていただきたい路線です」