何かと価格に注目されがちの牛丼チェーンだが、単純に価格だけでは比較できない個性があるようだ。
立ち食いそばチェーンのカツ丼に注目
次にカツ丼チェーンの最安値丼メニューを比較してみよう。『かつや』での最安値丼メニューは「カツ丼(梅)」と「ソースカツ丼(梅)」の529円。『かつさと』では「かつ丼」「味噌かつ丼」「チキンかつ丼」がそれぞれ540円だが、それよりも安いメニューとして486円の「たまご丼」もある。『松乃家(松のや)』では「ロースかつ丼」が490円で、最安値丼メニューは鶏のから揚げを使った480円の「から玉丼」だ。
最安値メニューということではないが、そばチェーンのカツ丼の値段を見てみると、『ゆで太郎』では「かつ丼」が550円、「玉子丼」が430円。関東を中心に展開している『名代富士そば』では「かつ丼」が490円だ。
単純にカツ丼の価格だけを比較すれば、『松乃家』と『名代富士そば』の490円がもっとも安い。ワンコインでかつ丼をガッツリいただけるのは、たしかにありがたいところだろう。30代の男性サラリーマンBさんは、立ち食いそば店などでよくかつ丼を食べるという。
「『かつや』や『松乃家』に行った時は、季節のメニューやとんかつ定食のバリエーションも多いので、そちらを食べることが多いです。むしろお蕎麦屋さんに行った時のほうが、ボリューム感を求めてカツ丼とざるそばのセットなどを頼むことが多いかもしれません」
その他の丼チェーンとしては、天丼チェーンの『てんや』の最安値丼メニューは「小天丼」の450円。通常の「天丼」は500円となっている。ニンニクダレで炒めた豚肉と生卵を載せた「すた丼」が人気の『伝説のすた丼屋』では、「すた丼」が630円、「すた丼(ミニ)」が530円だ。