さらに、街なかの自動販売機をずっと写真に撮っているというマニアもいる。40代自営業の女性Aさんだ。
「仕事で地方に行った時、お弁当やカップ麺などを売っている自動販売機を見つけて、写真を撮ったのが最初でした。それから、珍しい自動販売機やレトロな自動販売機があったら写真を撮るようになり、最近では新型の自動販売機もチェックするようになっています。自販機はどこにでもあるので、ディープに掘り始めたらキリがない趣味です」
自動販売機マニアもまた、写真を撮るだけならお金はかからないが、少々大変なこともあるようだ。
「変わり種自動販売機やレトロ自動販売機は、基本的に地方の幹線道路沿いにあることが多いんです。大きな駅の近くや地方都市の繁華街であれば、旅行がてらに立ち寄ることもできますが、幹線道路沿いとなると車でないとなかなか行けない。マイカーで行けないような場所だと、交通費がちょっとかさんでしまいます。その点は大変だと思います」(前出・Aさん)
マンホールやポスト、自動販売機の写真を撮るという趣味は、それほどお金をかけずに「インスタ映え」を狙える趣味だということは間違いないが、交通費が大きなネックとなっているのも事実。「仕事のついでに…」「家族旅行のついでに…」といった感じで、交通費を浮かせることを考えつつ楽しめれば、かなりリーズナブルな趣味となりそうだ。