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20%以上が経験あり? 動画サービスのアカウント共有の危険性

パスワード共有で個人情報漏洩の危険性

 動画配信事情に明るいITジャーナリストは、パスワード共有の危険性について、こう話す。

「単に規約違反というだけでなく、個人情報の漏洩の危険性もあります。たとえば、友人が共有していたアカウントを使って、ネットカフェのパソコンでログインしたとする。帰る時にちゃんとログアウトして履歴を消していればいいですが、間違ってそのまま帰ってしまったら、ログイン情報が漏れてしまう可能性もある。あるいは、ログインした状態で別の誰かがパソコンを触ってしまったら、ほかの有料動画を勝手に購入されるということも考えられます。それこそAmazonプライムのアカウントを共有していて、自分のパソコン以外の端末でログインされたら、勝手に買い物をされてしまうかもしれないということです」

 ネットカフェなどでは、利用者が帰ると自動で利用履歴やデータが消えるように設定されていることも多く、そう簡単に個人情報が漏れるわけではない。とはいえ、アカウントの共有によって、自分のあずかり知らないところで重要な情報が見知らぬ人に晒されてしまう可能性があるのは事実。かなり危険な行為といえるだろう。

 また、もしも今後アカウントを共有するユーザーが増加していけば、動画配信サービス側が厳しい取り締まりを始めるかもしれない。

「接続しているIPアドレスやブラウザ情報から、アカウントを共有しているかどうかを判別することは可能です。運営サイドが本気を出せば、そういった行為を繰り返すアカウントを凍結することもありうる。場合によっては、追加料金を請求されるようなことも考えられます」(前出ジャーナリスト)

 あくまでもアカウントの共有は不正行為。ほんの出来心が大きな損害を出すこともある。動画配信サービスは、正しい方法で利用しよう。

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