ジェネリック薬は、特許期間が切れた新薬と同じ有効成分で作られた後発の医薬品だ。だが、使用に抵抗のある人はまだ存在するという。『マンガではじめる薬局マネジメント』(南江堂)の著者で、薬剤師の水八寿裕さんは、こう語る。
「ジェネリックに対して、いまだにネガティブなイメージを持っている患者さんもいますが、薬剤の血中濃度(体内に吸収されて血液中に現れる有効成分の濃度)や溶け方は、先発品と比べても遜色ないことが試験で確認されています。薬の剤形などによっては、ジェネリックの方がのみやすいものもあるほどです」
すでに有効成分が公表された薬と同じものを作ればいいので、先発品に比べてジェネリックの開発費は低く抑えられる。そのため、国が決めている後発品の薬価は安く、現在は先発品の2~6割だ。
たとえば、高血圧の薬を28日間処方してもらった場合で比較してみよう。