ちなみに例年の相場を見ていると、お盆の頃は特に円高に動きやすい傾向にあります。私としては、お盆の頃に108円あたりまで下落する可能性は低いと考えていますが、仮に110円を割ってきたとしたらそれ以上の下落にも注意された方が良いでしょう。
日銀の目標は日経平均2万1000円程度か
では、ドル円相場に連動する傾向のある日経平均株価は、今後どのように動くことが想定されるでしょうか。
まず前提として、「ドル円相場が円高に動けば、日経平均株価が下落する」という傾向がありますが、ここ最近はその傾向が多少、崩れているように見えます。ドル円相場が円高に動いても日経平均株価はなかなか下落しません。
なぜでしょう?
やはりその最大の原因は「日銀の買い支え」にあるものと思われます。日銀は、丸代金で700億円以上ものETF(上場投資信託)を購入していますので、当然日経平均株価は下落しづらくなります。しかも、日銀は7月の金融政策決定会合にて「現状維持」との発表をしました。つまりETFをこれまで通り買い続ける、ということです。
そして、私としては今回の発表から「何としても2万円は割らせない!」という日銀の意志を感じます。実際、7月24日、25日には700億円以上のETF買い入れを行っており、2万円を割ってきたらすぐに買いを入れてきている様子が見受けられますし、その買い入れによって株価上昇の効果も出ています。