20~30代でまだ若ければ再就職する道もありうるが、30代後半や40代以上にもなると、よほどのキャリアがない限り再就職は非常に難しいのが現実だ。結果、親に依存した実家暮らしをし、ニートから引きこもりへと悪化してしまう──。これが“中年ニート”の事態を深刻化させている。
このような“孤立無業者”が増加すると、日本の社会的コストの増大は計り知れないという指摘もある。また、仮に結婚している人だと、失業などで安定収入が途絶えると、家族全員が悲惨な事態になりかねない。“中年ニート”の問題はまだまだ山積している。