しかし、10年後の2007年に「サブプライムショック」、翌2008年に「リーマンショック」が起こった頃は、すでにFXは解禁されており、億単位の損失を出して路頭に迷う個人投資家の方々も続出しました。
特に、その被害を増大させたのが、「レバレッジ」の存在でした。
今でこそ国内FX会社のレバレッジは上限25倍までに規制されていますが、当時の個人投資家の方々にとって、400倍、500倍ものレバレッジをかけてトレードすることは普通のことでした。例えば400倍、500倍ものレバレッジをかけていれば、ドル円で1万通貨取引するために必要な証拠金は、たった数千円です。
しかも、当時は各国の金利が今と違って非常に高い時期でした。ですからスワップ金利狙いで、目一杯レバレッジを効かせて持てるだけのポジションを持ち、じっと我慢してポジションをホールドしている個人投資家の方が数多くいらっしゃいました。
その結果、多額の損失を被ることになった投資家が続出したのです。大底まで下落して自動ロスカットが入って、億の損失を出す方がザラにいらっしゃいました。
ではその当時、私はどうだったのか? 損失を出すことはなかったのか? もちろん損失は一切出していません。なぜならチャートにしっかりと売りサインが出ており、そのサインに従って暴落する前に利益確定しまっていたからです。
ちなみに、暴落時に売りサインがチャートに出ていたのはこの時だけではありません。「アジア通貨危機」の時も、「サブプライムショック」「リーマンショック」の時も、「東日本大震災」の時も常にチャートにはあらかじめ売りサインが出ていました。