ですから、テクニカル分析のスキルをしっかりと身につけていれば、歴史的大暴落の時でもあらかじめ暴落を想定したトレードをすることができる、と言えます。
暴落の兆候はチャートに現れているのか?
それでは、今現在、チャート上に「売り」のサインは出ているのでしょうか?
今年はサブプライムショックからちょうど10年後であり、大きな暴落が起こるのではないかとも言われています。また、「これからドル円相場は、一気にドル安円高に進むのではないか」といった声も多数聞かれますが、私は「今の段階で、(暴落的な)売りのサインは出ていない」と分析しています。
ただし、4月、6月安値の108円台のサポート価格を下抜けた場合は、もう少し円高での推移があると見ます。
いずれにしても油断は禁物ですから、私はチャートが教えてくれる相場状況の変化を見逃さないように、チャートを日々しっかり分析することを大切にしています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。