「確かに同級生には、港区のど真ん中の暖炉が付いている庭付き一戸建ての家に住んでいたり、黒塗りのハイヤーで送り迎えされるような“超”お金持ちの家の子もいました。だから『自家用ジェット』を持っている子がいても不思議ではありません。『ハワイでばったり』も、ない話ではないでしょう。けれども別荘の話はどう考えても言い過ぎではないでしょうか。
とりわけ裕福な家庭が集まっているのは、幼稚園から通っている子たちですが、その子たちだけでも、親が別荘を持っている子は絶対に半分もいません。夏休みの後に聞く『○○へ行った』『××へ行った』っていう話を、全部別荘に行った話だと勘違いしているんじゃないですか? たしかに一般的な学校と比べれば、別荘所有率は遥かに高いと思いますが、『だいたいの人が』は盛りすぎでしょう」
加えてOGは、Aさんの「お金持ちだっていうプライドはあります」という発言についても異論があるという。
「そもそも、お金持ちだっていうことを自分からアピールすることほどみっともないことはありません。本当に家柄の良い裕福な家の子は、むしろお小遣いは少なめで、『いかにもお金持ち』といったファッションやブランド製品は身につけません。
小中学生ならともかく大学生にもなれば、自分の家が人より裕福なことは“単なる幸運”で、“親や先祖のおかげ”でしかないことが分かるはずです。それに感謝するならまだしも、自慢の道具に使うなんて幼すぎます。校内では、こういうことを言う子が一番嫌われるしバカにされます」(同前)
そう憤るOGだが、Aさんの「どちらかというと医者や弁護士になりたいという女性よりも医者の人と結婚したいと考える女性が多い」という指摘については、「確かにそうですね(苦笑)。母親が専業主婦の子が多いので、自分も専業主婦になりたいという子は少なくないと思います」とのこと。やはり庶民的な家庭で育った人とは、少し意識は違うのかもしれない。