そのために節約が必要となれば、これまで家計にあまり参加していなかった男性も積極的に参加せざるを得ないはずです。話し合いも一度きりではなく、目標に向かってどこまできているかを家族で確認し合う。会社でいう経営会議のような家族会議が理想です。
実際、私のもとに相談にきたケースでは、共働きで稼いでいるのに、どちらかに家計を任せきりにしていたために、お金がまったく貯まらないという家庭がありました。一方で、年収はさほど高くないのに常に夫婦で話し合って計画的な資産形成ができている家庭もあります。後者のほうが理想的な姿なのは言うまでもありません。
この先、社会保障が先細りすることは目に見えています。いままでのやり方を変えて自助努力をしない限り、度重なる負担増に押しつぶされてしまいます。明日といわず、ぜひ今日から始めてみてください。
※マネーポスト2015年新春号